#8 幼少期の刷り込み その2 マイルール
前回は、他人軸についてお話ししました。
他人軸とは簡単に言うと、他人の意見や出来事で一喜一憂することです。
インナーチャイルド が傷ついている人は、幼少期の頃から「親からいい子だと思われるために」等親の顔色を伺ってきた人が多いと思います。
”親のために”が心身に刷り込まれると、大人になった際には親と他人をすり替えて「友人・パートナー・上司からいい人だと思われるために」と動いてしまうことが大いにあります。
そうなると、相手の言動・行動・態度により感情が振り回されてしまいます。
そしてどんどん自分の本音を見失い「自分は何のために生きているのだろう?」とある時ふと虚しさが増したりします。
自分軸を目指すよりも、まずは他人軸がどういうことかを知り、”今、自分は他人軸になっていないだろうか?”と立ち止まることが大切です。
自分の悩みが他人のことや変えようのない出来事である場合には、他人軸かも、と気付きましょう。
まだお読みでない方はぜひご覧ください。
今回は、幼少期の刷り込みであるマイルールについての内容です。
その2とつけていますが、その1とは#2で紹介した否定的な自己イメージのことです。
幼少期の刷り込みとは?
幼少期の刷り込みは、様々な言葉で表されます。
思い込み、信念、ビリーフ(信念)、ブロック、暗示、トラウマ、思考パターン、思い癖、決めつけetc...
著者によって使用する言葉が異なるので、書籍で情報を集め始めた当初は混乱したことを覚えていますが、結局何が言いたいかというと
あなたがネガティブになるのは、幼少期に親と共に過ごすことで刷り込まれた言葉・信念・価値観・固定観念によって生じる思い込みが原因だと言いたいのです。
何度も言いますが、これは親がすべて悪いのではありません。
誰もが各家庭の親からそれぞれの価値観やルール、言葉や行動を全身に身につけて育ちますし、その中には親がみなさんがこの世を生きていけるようにと願いを込めて教えてくれたこともたくさん含まれています。
中には、暴言・暴力行為等行う親がいることも事実ですが
どのようなことがあっても、私たちがすることは親を恨み続けるのではなく、幼少期からの刷り込みが今の自分にネガティブな影響を与えている部分を知り、生きやすいように改善していくことです。
幼少期の刷り込みの種類
現在の私たちにネガティブな影響を与えているものとして大まかにふたつあります。
・否定的な自己イメージ
・マイルール
です。
否定的な自己イメージに関しては、#2で自己イメージを見つけて、#5で育て直しをするという内容で触れましたのでそちらを参考にしてください。
マイルールとは?
マイルールとは、各家庭での価値観・固定観念によって刷り込まれたものであり、幼少期から刷り込まれているので、大人になってもみなさんが無意識に守ろうとしたり、守らないと違和感があると思います。
また、マイルールは「〜しなければならない・すべきだ・すべきではない」という言葉尻で終わるものです。
例えば
「女の子は家事をすべてできるようにならなければいけない」
「男は男らしく家族全員を養っていくべきだ」
「有名大学に入れば将来安泰なので有名大学へ入るべきだ」
「金持ちはずる賢い人が多いので、関わるべきではない」等
このような世間一般的な固定観念もありますし、下記のような親が言葉や態度、しつけで教えてくれたものもあります。
「人には優しくしなければならない」
「遅刻をするべきではない」
「人を傷つけるような言い方をするべきではない」
マイルールが私たちに影響を与えること
マイルールは、自分の願望やありのままの自分を抑圧し、縛りつけるものなので、私たちにとっては自由に動けない息苦しいものです。
また、他人がマイルールを破っているところを見ると激しい怒りが湧いたり、思わず「それは間違ってる!」と声を挙げたくなる衝動に駆られ、振り回されてしまいます。
私たちは人それぞれ幸せの基準が異なりますが、マイルールを背負うと自分の幸せとは全く違うものを基準に生きることになるので、本来の幸せから遠ざかっていきます。
幸せの中には「〜しなければならない・すべきだ・すべきではない」という言葉尻のものはありません。
幸せな状態とは「〜したい」という願望・希望やそれを叶えたとき、そして、ありのままの自分でいいと受け入れている時です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、幼少期の刷り込みのひとつであるマイルールについて、そしてマイルールが私たちに与える影響についてお話ししました。
みなさんの中にはどのようなマイルールがあるでしょうか。
自分のやりたいことがあと一歩踏み出せない時は、マイルールがその望みへ向かうことを妨げていないか。
人を見て憤る時は、自分の中にあるマイルールをその人が破っていないか。
一度立ち止まって内省してみましょう。
airi