#5 インナーチャイルド を育て直す
前回は感情を手放すワークを紹介させていただきました。
嫌な気持ちをいつまでも心と体に抱えるのは私たちにとって負担となります。
自分のため、と思って手放すようにしましょう。
前回の記事をお読みでない方はぜひご覧ください。
今回はインナーチャイルド を育て直すワークです。
ここまでインナーチャイルド (内なる自分)の傷ついた感情を把握し、表現し、手放してきました。
ここからは、もうネガティブな感情に振り回されないよう、内なる自分を育て直していく作業が必要になってきます。
内なる自分を育て直すとは?
内なる自分は、親との関係から「愛されなかった」「認められなかった」と思い込み、現在の大人の自分が遭遇する出来事に反応しては怒ったり、悲しんだりします。
「愛されなかった」と決め付けているのが内なる自分の特徴です。
親が愛を向けた瞬間もあったはずですが、子ども時代にはどうしても偏った思い込みができてしまうのです。それは幼いが故に、物事を見たまま単純に受け取る傾向が高いのが理由と考えられます。(ママが怒るのは自分が悪い子だから等)
そのような内なる自分に対し、大人の自分が「愛されなかった?どうしてそう思うの?」「認められなかった?本当にそうかな?」と疑いをかけていくのです。
内なる自分は極端な考え方、つまり白黒思考をしがちなので、そこを大人の自分が「灰色で考えてみようよ」とやわらげていくような作業です。
これが育て直しです。
では、やっていきましょう。
嫌だと感じる時と否定的な自己イメージを再確認
まず、#2のワークを参考に、自分が嫌な気持ちになる瞬間を振り返ってみましょう。
(1)#2では、嫌だ・苦しいと感じる時を書き出しました。再確認しましょう。
(例)
◯友達から返信が来ないと不安になる
(2)#2では相手からどう思われている気がするか、否定的な自己イメージは何かを書き出しました。再確認しましょう。
(例)
頭が固い、面倒、イライラすると思われている気がする
→否定的な自己イメージ:頭が固くて面倒で人をイライラさせる私
育て直しをする
では、育て直しのシュミレーションをしてみましょう。
〜シュミレーション〜
内なる自分「友達から返信が来ない...頭が固いって思われたかな」
大人の自分「どうしてそう思うの?」
内なる自分「いやあ、だって細かく丁寧に書きすぎたメッセージだし、、あとは私が反論してるみたいにも見えるかも...そしたら面倒って思われて...イライラするかも...うんたらかんたら」
大人の自分「うーん。相手がどう思うかはわからないよね。例え、相手がイライラしたとしてもそれは相手の問題であってあなたの問題じゃないと思うよ。相手の気持ちは相手のもの。コントロールできないよ。気にしない、気にしない。」
いかがでしょうか。
相手からどう思われたか気になる、という人は多いと思います。
私もそうです。
しかし冷静に考えると、相手がイライラする保証もないし、イライラしない保証もない、さらにそれを確かめる術もありません。もし相手がイライラしたとしても、それは相手の心の問題です。要するに気にしても仕方がないことなのです。
赤文字のセリフを考えるのはご自身の内容に合わせて考えてみてください。
実際、この世に正しいものはひとつもなく、一方から見たら善で、もう一方から見たら悪であることも多くあります。
物事を高い視点から眺めることを前提にセリフを考えてみましょう。
嫌な気持ちになった時に実際にやってみよう
シュミレーションし、赤文字の部分の言葉も考えたら、これを実際に嫌な気持ちになった時にやってみてください。
「あ、なんか嫌な気持ち、今相手からどう思われている気がするかな。ダメなやつって思われている気がする。」
「相手の気持ちは相手のもの。相手がどう思ってるかなんてわからない。」
「そうそう。私には関係ない。気にしない。」
こんな風にひとり会話するように。
最初は「そうは思えない。絶対こう思われている。」と内なる自分が駄々をこねるかもしれませんが、辛抱強く何度も言い聞かせてください。
これも何度も言いますが、人間は暗示にかかりやすいのです。
何度も繰り返すことによって、柔らかい思考ができるようになるでしょう。
また、口に出すと実際に耳に聴こえるのでより安心できるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
インナーチャイルド は癒すだけでなく、育て直しが必要なものがあります。
(中には癒すだけで(感情を表現するだけで)おさまっていくものがあり、それは人それぞれです。)
私は、癒しただけで無くなったものもありましたが、今も育て直しているものもあります。
癒した後も、ネガティブな感情が襲ってきたら育て直すチャンスです。
内なる自分がネガティブになっているだけ。
そう思って気軽に取り組んでみてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
airi