インナーチャイルド 研究ブログ

あなたの「内なる子ども」と向き合ってみませんか

#2 インナーチャイルド が原因と知ったら

 

前回は、生きづらさとは、幼少期の傷つまりインナーチャイルド という内なる自分が原因である。大人になっても自分の中に傷ついた子どもの自分がいることによって生じる状態だとお話ししました。

 

time-8.hatenablog.com

 

まだ読まれていない方はぜひお読みください。

 

今回は、インナーチャイルド が原因だとわかったらどうすればいいのか?

その先についてお話ししていきます。

 

 

ワーク:現状で生きづらいシーンはどこ?

 

「インナーチャイルド を癒しましょう」というのはよく聞きますが、いきなり癒すのではなく癒す部分はどこなのか?を明確にしていく必要があります。

なぜインナーチャイルド を癒したいのか?と聞かれたら、今の生きづらさから脱したいからですよね。

そこが解決すればいいわけです。

その為には、幼少期の傷が現状のどこに影響を与えているかを見つけていくことです。

 

では現在、どのような瞬間・状況に、生きづらさを感じるかを見ていきましょう。

ぜひ紙とペンを用意して自分の脳が把握できるようにワークに取り組んでください。

 

 

(1)現状での悩みを書きましょう。

   日常的になんか嫌だな、苦しいなと感じる時を書きましょう。

 

(例)

◯友人を気にしてしまう

◯パートナーとうまくいかない

 

 

(2)具体的にどういったことが嫌・苦しいのか隣に書きましょう。

 

(例)

◯友人を気にしてしまう→相手から返信が来ないと不安になる

 

◯パートナーとうまくいかない→相手から反論されると感情的に怒る・泣く

 

 

 

(3)その時、相手からどう思われている気がするか?書きましょう。

   (相手がいない場合は、社会や親を当てはめる)

 

(例)

◯相手から返信が来ないとき、相手からどう思われている気がするか?

面倒なやつ、頭堅くて付き合いづらい、腹立つ、イライラすると思われている気がする

 

◯相手から反論されたとき、相手からどう思われている気がするか?

ダメなやつ、ろくでなし、役に立たない、子供っぽいと思われている気がする

 

 

 

(3)で出てきたものは、幼少期の傷から生じる否定的な自己イメージ

 

 

ワークお疲れ様でした。

 

(3)ではどのようなことが出てきたでしょうか。

中には、なかなか思いつかないという方もいらっしゃると思います。

その場合は、相手から否定されるならどう言われるだろう?と考えてみてください。

 

出てきたものは、ご自身の現状にネガティブな影響を与えている否定的な自己イメージです。

自己イメージとはセルフイメージとも呼ばれ、自分で自分をどう思っているかということです。

起こった出来事により、自分を否定する思考が襲ってくるため感情的になるのです。

 

 

◯相手から返信が来ないとき、相手からどう思われている気がするか?

→面倒なやつ、頭堅くて付き合いづらい、腹立つ、イライラすると思われている気がする

 

これは、幼少期の親との関わりの中で「私は頭が固くて面倒で人を苛立たせる存在だ」という自己イメージができたのです。

 

みなさんもワークから出てきたものをひとつの文章にしてみてください。

それがご自身の自己イメージです。

 

否定的な自己イメージとは

 

否定的な自己イメージとは、内なる自分が持っている幼少期の傷から生じる思い込み、つまり幻想です。

辛い胸中にある方はそうは思えないかもしれません。

しかしそれは、嘘、幻想、思い込み、刷り込み、そしてわかりやすく言うと親からの暗示です。

 

人間はとても暗示にかかりやすいことをご存知でしょうか。

大体の人が子供〜大学生まで、親と一緒にいる時代です。

約20年間も繰り返される親の言葉、態度、行動を見るとすべて刷り込まれていくのです。

特に言葉の力は絶大です。

 

「あなたは何やってもだめだね」と言われ続けたら、何をやっても自分はだめだから褒めてもらえないんだ、と次第に無気力になっていきます。

 

逆に一見素敵な言葉がけのように見える「あなたは優しくていい子ね」は、子どもは優しくすることが良いことだと刷り込まれ、優しくするようになります。

しかし、子どもの性質にもより、優しくしないといい子じゃないんだ、と否定的に受け取ると自分が無理をしてまで優しくするようになったり、自らの基準で優しくできなかったと判断した時には罪悪感でいっぱいになってしまうこともあるでしょう。

 

また、暴力のある家庭では暴力は普通のことだと子どもが捉え、子どもも暴力行為に対して抵抗感が低くなる傾向が見られます。

親の行動を見続けたことにより、それが一般的だと刷り込まれていくのです。

 

そして、子どもは繊細ながらに、親が言葉を発さなくても、親の苛立つ姿を見て「私のせいでお母さんはイライラしている」と思い込んでいたりします。それが大人になって「私は人をイライラさせる」という否定的な自己イメージになっていったりします。

 

私たちはみんな純粋で素直で吸収力が良い繊細な子どもであったために、傷ついたのです。

 

 

 

まとめ

 

 

いかがだったでしょうか。

 

本日はインナーチャイルドが原因と知った後にどうすればいいのか?についてお話ししました。

 

現状で生きづらいシーンを見つけ出すワークから紹介しました。

ぜひノートに思いつくだけ時間をかけて書いてみてください。

 

多くの人は自分が自分をどう否定しているのか具体的に知らないと思います。

私もそうだったからです。

どうして腹が立つのか、悲しいのか、相手が悪いと思いたくないけれど自分のせいにするのも辛い。

嫌な気持ちになった時は、無意識に瞬間的に自己否定の言葉が襲ってきて、内省する余裕がないために感情的になってしまいます。

 

今回のワークでぜひ、内なる自分が抱えている否定的な自己イメージを把握してみてくださいね。

 

そして、できれば日常で嫌な気持ちになった時に「どんな風に否定されたと思ったんだろう?」と内省できるとより良いかなと思います。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

airi