#7 他人軸で生きると
前回は暗示のかけ直しについてお話しし、みなさんの否定的な自己イメージに合わせて暗示言葉を考えていただきました。
まだお読みでない方はぜひご覧ください。
今回は、他人軸についてお話ししたいと思います。
他人軸とは?
他人軸とは、意識が外側へ向いていることを指します。
例えば
・あの人はやってくれない
・パートナーが悪いのに
・世の中は大変なことになっている
・こんなんじゃ出かけられない等
自分ではなく他人や外側の物事に反応していることです。
わかりやすく言うと、不平不満・愚痴を言っている人です。
他人軸で生きていると起こること
不平不満・愚痴が悪いことだとは思いませんが、外側に意識を向けていると自分の本音がわからなくなってきます。
「あの人、いっつもそうなのよ、本当仕事できないんだから」
→私はちゃんとやらなきゃ、私は失敗しないようにしなきゃ
「また感染者増えてるじゃない!もう当分出掛けられないわね、大変な世の中だわ」
→感染対策して、家で大人しくしてなくちゃ
「パートナーが悪いのに、なんで謝ってくれないの?」
→私は悪くないんだから、謝ってくれるまで待つわよ
外側に文句を言うと、自分の思考が凝り固まります。
仕事をできるようにするにはどうしたらいいか?という問題解決に目を向けていません。また、相手のことを仕事ができないと見下すことで、「仕事ができないと見られてはいけない!」と思い、自分の首をしめる可能性もあるでしょう。
感染者数を気にして外へ出掛けられないと嘆くのは、今できることに目を向けていません。本当は、今のうちに旅行の計画を立てておくことも、家で楽しめる工夫もできるはずです。
パートナーが悪い、私は正しいと思うことで、「仲良くしたい」「仲を取り戻すために何ができるか?」という問題解決に目を向けていません。
→の先の言葉は本音ではなく、不安、恐怖、嫉妬からくる考えです。
このように自分の本音ではない考えを、思考と呼びます。
他人や物事に対しての思考で頭がいっぱいになると、自分が何をしたいのか?どうしたいのか?わからなくなり、他人のために生きる毎日にシフトしていきます。
思考の使い方
私たちはよく「思考する」と使用しますよね。
主に何を思考するかというと
「明日は朝早く起きなきゃ」
「◯日は友達と約束だからそれまでに用意しとかなきゃ」
「〜はどうしたらいいかな」等
日常を過ごす上での計画や問題解決などです。
計画して実行に移すまでのプロセス時や問題を解決する時には思考が欠かせません。
そういう意味では、人間にとって思考は必要不可欠です。
しかし、この思考を他人や不安な出来事に使用してしまうことが多々あります。
他人の言動行動を見て「ああなってはいけない」「あれは悪い」とジャッジをしたり、悲しいニュース等を見て、不安になり「〜しなきゃ」「〜すべき」と思い込み、自分の本音から遠ざかってしまうのです。
常に ”本当はどうしたい?” と問いかけること
他人軸から抜けるには、「本当はどうしたい?」と問いかけることです。
特にインナーチャイルド が傷ついている人は、自分の本音がわかりづらくなっています。
先ほどの例で本音を探っていきましょう。
「あの人、いっつもそうなのよ、本当仕事できないんだから」
→私はちゃんとやらなきゃ、私は失敗しないようにしなきゃ
本当はどうしたい?
→自分の仕事に集中したい、互いにフォローし合いたい
「また感染者増えてるじゃない!もう当分出掛けられないわね、大変な世の中だわ」
→感染対策して、家で大人しくしてなくちゃ
本当はどうしたい?
→色々な場所へ旅行に行きたい、家で楽しめることをしたい
「パートナーが悪いのに、なんで謝ってくれないの?」
→私は悪くないんだから、謝ってくれるまで待つわよ
本当はどうしたい?
→早く仲直りしたい、話し合いをしたい
本音のために今できることをしよう
本音が出てきたら、そのために今できることをしましょう。
自分の仕事に集中したいのなら、効率化するにはどうしたらいいかを考えましょう。
互いにフォローし合いたいのなら、まずは自分からフォローし、相手の仕事のやり方を観察してみましょう。
色々な場所へ旅行したいのなら、ガイドブックを見て今のうちに計画を立ててワクワクしておきましょう。
家で楽しめることをしたいのなら、今夜の夕飯を少し特別にしたり、読書をしたり、音楽を聴いたり、色々試してみましょう。
仲直りをしたいのなら、まずは自分から話し合いに誘ってみましょう。
自分の本音に気づいたら、そのために今できることを行動に移すことが大切です。
それが自分の気持ちを大切にする自分軸です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は他人軸についてご説明しました。
日々色々な悩みがあり、外側に意識を向けている方も多いと思います。
私もそうですし、時々他人軸になることもあります。
ですが「本当はどうしたい?」と問いかけると自分軸に必ず戻れます。
ちなみに、「本当はどうしたい?」と問いかけた際に、自分を責める言葉・他人を責める言葉が出てきたときは本音ではありません。
本音とは、自分も相手も大切にするような考えです。
みなさんは、自分が本当はどうしたいのか?問いかけてみたことはあるでしょうか。
中には、本音と向き合うのがこわく問いかけることすらできない人もいます。
しかし、自分が生き生きと過ごすためには自分の本音が一番大切です。
ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
airi